アビームコンサルティング株式会社

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テスト自動化ツール検証

アビームコンサルティング株式会社 重山氏 細川氏

世界中のビジネスシーンをサポートする、ABeam Cloud® (アビームクラウド)製販テンプレート

日本を拠点にアジア各地でサービスを展開する、グローバルコンサルティングファームのアビームコンサルティング。日本全国で4,000人、アジアを中心とした海外では2,500人を超えるコンサルタントを有する同社は、世界各地のパートナーと協業しながら、業界の垣根を超えて多くの企業の変革と成長を日々サポートしている。

そんなアビームは現在、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進サポートの一環として、基幹システムにかかわるクラウドサービス「ABeam Cloud® (アビームクラウド)製販テンプレート(以下、製販テンプレート)」の本格展開を進めている。製販テンプレートは、企業がビジネスシーンで必要となる業務アプリケーションをインターネット経由で提供するサービスだ。業務プロセスの最適化やオペレーションの効率化を含め、ビジネス全体の最適化を実現するツールとして、世界24ヵ国で展開されている。

アビームはさまざまな業界や業種に向けたコンサルティングで培った知見を反映したテンプレートを、製販テンプレートに搭載。国内外のクラウドベンダーが提供する基盤で利用できる「SaaS型サービス」として提供している。

アビームのDigital Technology IESでSenior Managerを務める重山友樹氏は「ビジネスシーンにおけるリアルタイムでの意思決定をサポートできるよう、製販テンプレートは直感的に分かりやすいデザインで構築されています。また、必要なデータにも簡単にアクセスできる点も魅力の一つです。2015年のサービス開始以降、現在は導入企業様の数も増えており、本格的に運用に力を入れるフェーズに移行しつつあります」と、現状を語る。

アビームクラウド カバー範囲

テスト品質の向上と工数削減に向けた、PoC(概念実証)プロジェクト

製販テンプレートの本格運用を睨むうえで、アビーム社内では現状の課題解決に向けたソリューションの開発が重要となっていた。そこで同社は数ある候補の中から、パソナテックとの約3ヶ月のプロジェクトの実施を決定。2021年1月から3月まで、システムのテスト自動化などを実証するPoC(概念実証)を進め、検証を行った。

今回のパソナテックとのPoCの目的は、大きく分けて2つあった。一つ目は、クラウドやシステムのテスト品質の向上だ。「アビームではテストに携わるメンバーの経験、知識、スキルに個人差があるため、テストの品質にばらつきがあることが課題となっていました。また、テスト結果をふまえたうえでどのように改善案を策定できるかといった点も、今後のシステム開発には欠かせないポイントとなっていました」(アビームコンサルティング株式会社 Digital Technology IES Senior Manager 重山友樹氏)

二つ目の目的は、テスト工数の削減だ。製販テンプレートではSAP社のシステムを利用しているものの、バージョンアップや仕様の変更などが生じた場合、不具合の確認作業では1000以上の項目をテストする必要があった。それらの作業をすべて人間がマニュアルで行うとなると、膨大な時間と工数がかかる。そこで、工数の削減に向けたソリューションが求められていた。

こうした大きな2つの課題をうけ、パソナテックではSAP社の「SAP S/4HANA🄬」に完全対応したテストの自動化ツール「TestArchitect(テストアーキテクト)」の導入を提案。パソナテックのERP事業部で執行役員兼事業部長を務める長谷川芳紀は「課題の解決に向けた構想を考える中で、どのツールを使うべきかをアビーム様と具体的に議論しながら、最適な形でのテストアーキテクトの導入をご提案していきました」と話す。

パソナテックが提供するテストアーキテクトでは、実際のシステムから履歴をとり、履歴からテストケースとテストデータを作成する。そして実行ボタンをクリックしてテストをスタートさせた後は、テスト結果がダッシュボードで確認できるようになる。エビデンスは動画や画面単位など複数の形式での選択が可能で、機械的にスムーズにテストスクリプトが作成できる。

アビームコンサルティング株式会社 重山 友樹 氏

 

テスト自動化ソリューションを通じて、企業のDX推進を加速させる

アビームとのPoCプロジェクトにあたって、パソナテックは5人のチーム体制を構築。週に1度の定例会議を設けてプロジェクトを進行し、課題解決に向けた一連のタスクに着手した。今回のプロジェクトで現場を指揮したアビームのDigital Technology ABeam Cloud Management Sector でSenior Consultantを務める細川耕助氏は、プロジェクト全体を振り返ってこう語る。

「社内で従来利用していたテストの自動化ツールでは、SAP社のアップデートによって機能の変更が生じた場合に、改修が必要な点の確認に時間を要していました。しかし、今回パソナテックさんとのPoCで導入したテストアーキテクトは、改修すべきポイントが分かりやすいといった特徴が見えてきました。難航している部分に対しては代替案を提示いただきながら仮説を検証できたため、オンラインでのコミュニケーションがメインのプロジェクトではありましたが、とてもスムーズに進めることができました」(細川氏)

約3ヶ月間のパソナテックとのPoCを終えたアビームは、今回得た知見をもとに、今後のシステムの活用や応用方法について更なる検討を進める。重山氏は「今後は製販テンプレートの拡大に向けて、より多くの知見とリソースが必要になります。パソナテックさんと人材分野での協業も見据えながら、サービスの導入パートナーとしての関係を構築できたらと考えています」と展望を語る。

パソナテックではこうしたPoCはもちろんのこと、テストアーキテクトや「SAP S/4HANA🄬」の導入、そして企業のDXを推進するうえで、様々なサポートを展開している。

「SAP S/4HANA🄬」をサポートしたテストツールでは、テストを再利用できるソリューションを強みにすると共に、テスト実施に関しては単に自動で実行するだけではなく、テストの結果にもこだわった「テスト自動化サービス」を展開している。最終的には、ユーザー企業のテスト実施工数の80%ほどの削減にもつながるよう取り組んでいる。

社内には「SAP S/4HANA🄬」の認定資格取得者が約50人在籍しており、フルリモートやリモートと常駐のハイブリッドでの体制構築も可能だ。また、リモートが前提であれば地方などの遠隔プロジェクトにも対応している。

パソナテックの長谷川は、「今回プロジェクトをご一緒したアビーム様は、当初から解決したい課題が大変明確になっておりました。テスト品質の向上を目指されている熱い想いを身近で感じることができたため、弊社のチームメンバーにとっても、さまざまな点で成長させていただく機会になったように思います。今後も私たちはお客様のDX推進をサポートしながら、共に創り上げ、共に成長していけるようサービスの展開に注力していきます」と語った。

アビームコンサルティング株式会社 細川 耕助 氏

 

利用サービス

TestArchitect(テストアーキテクト)

SAP GUIやFioriのほか、複数のOSに対応したテストの自動化ツール。工数の削減はもちろんのこと、メンテナンスコストの最小化も目指すことができる。

 

インタビュー参加者

アビームコンサルティング株式会社

Digital Technology IES Senior Manager 重山 友樹 氏
Digital Technology ABeam Cloud Management Sector Senior Consultant 細川 耕助 氏

 

株式会社パソナテック

ERP事業部 執行役員兼事業部長 長谷川 芳紀

インタビュー日時:2021年10月5日

SAP S/4HANA 導入支援サービス 基本ガイドブック