SAPマイグレーション SNP Japanのソリューションを解説

SAP ERPのマイグレーションは、今話題のキーワードです。最近、SNPのBULEFIELD™️アプローチという言葉をよく聞きませんか? SAP社の提唱する新しいマイグレーション手法、Selective Data Transitionを効率的に実現することができるソリューションの名称なのです。本記事ではBULEFIELD™️アプローチの詳細を解説していきます。

SNPJapanを解説

SNP Japan(独Schneider-Neureither & Partner SE(SNP)の日本法人)という会社をご存知ですか?SNP SEの本社はドイツのHeidelbergにあり、社員数はグローバルで1,400名、拠点数は、14ヵ国で30拠点以上あるグローバル企業です。プロジェクト実績も豊富で12,500以上あります。SNP Japanはその日本法人となります。まだ知らない方も多いのではないでしょうか。

どんなサービスを展開しているのかというと、SAP ERP 6.0からSAP S/4HANAへの移行を支援するデータ変換基盤ソフトウェア「CrystalBridge」を提供しています。そしてSIベンダーは、システム移行サービスのツールとしてCrystalBridgeを使うことで、顧客であるユーザー企業のS/4HANAへの移行を効率化できるという驚きのソリューションなのです。SNP Japanによると、グローバルで140社以上の実績がすでにあります。

SAPマイグレーション Selective Data Transitionとは?

SNPのサービスを深掘りする前に、SAPの提唱するSelective Data Transitionを少し説明したいと思います。Selective Data Transitionとは、日本語でいうと「選択的データ移行」となります。新規導入アプローチ(グリーンフィールド)やシステムコンバージョンアプローチ(ブラウンフィールド)に代わる新しい方法です。

(画像参照:https://blogs.sap.com/2020/02/12/move-to-sap-s-4hana-with-selective-data-transition/)

選択的データ移行とは、その名の通り、1つ以上の既存のERPソリューションから、新しいS/4HANAソリューションにデータを移行するアプローチです。データの転送は、SAPまたは専用のツールやサービスを提供するパートナーによって行われます。

選択的データ移行を実施するとそのようことができるのでしょうか、例えば、既存のERPソリューションの一部を選択的に再利用しながら、他の部分を再設計できます。どんなことができるのかは、この後のBULEFIELD™️の時に説明しますので、ここでは省略します。

この専門のツールをどんなパートナーが提供しているのかという点ですが、選択的データ移行ができるパートナーは限られたバートナーになります。

  1. SAP(DMLT)
  2. SNP
  3. CBS
  4. ナチュビオン
  5. Datavard ・・・・2022/01時点では、SNP社に統合されています。

Selective Data Transitionの詳細は、SAPのブログに書かれていますで、ご興味があればこちらも参照してください。
https://blogs.sap.com/2020/02/12/move-to-sap-s-4hana-with-selective-data-transition/

SNPのサービス「BULUEFILED™️アプローチ」とは?

BLUEFIELD™️アプローチとは、単なるアップグレードツールではありません。ここでは何ができるのか?、その詳細をご説明します。

まずは、S/4HANAにマイグレーションする時にどんなことができるのか概要を説明します。

  1. MERGE・・・複数のシステムを1つのターゲットシステムへ移行することが可能
  2. SPLT・・・既存システムからの会社の分離、会社の削除などが可能い
  3. MOVE・・・クライアント全体の移行や、DB or OSの変更が可能
  4. HARMONIZE・・・現行システムにおけるコンバージョンが可能

これらを実現するのが「SNP BLUEFIELD Approach based on CrystalBridge」というサービスです。また「カットオーバー時のダウンタイムがほぼゼロで1ステップでの複数のSAP変換プロジェクトを行う」、NearZeroDowntimeが実現できるということが大きな強みなのです。

他にも、CrystalBridgeを使ったマイグレーションを実施するメリットとしては、ECCのEhPが古い状態でもマイグレーションが可能であたり、Unicode変換がされていない状況でもデータ移行時に同時に変換ができます。これはECCからS/4HANAにマイグレーションする前提条件を、ある意味気にせずS/4HANAにマイグレーションが可能なのです。

また、BLUEFIELDアプローチでは、独自の業務に必要なデータを選択的かつ段階的に複数回に分けて移行する手法で、S/4HAHAに移行していきます。こうしたやり方によって、最短6カ月で移行が完了するという驚きの早さも特徴です。

この詳細説明は、弊社のWebサイトにも記載していますので、お時間あれば是非ご確認ください。https://www.pasonatech.biz/service/migration

CrystalBridgeでは、このような元素記号のような表記をしており、見た目もわかり安く整理されているのも、利用者側から見ると親しみやすい点かもしれません。

しかし、何と言っても個人的には、ルールをしっかり設定するだけでCrystalBridgeが、ミスなく確実にデータを移行してくれるということではないでしょうか。

当然分析には人が必要です。コンサルタントが必要になります。CrystalBridgeの分析機能を使うことで、分析結果がレポートされてきます、その内容をグローバルにいる専門のコンサルタントが分析し、日本にいるコンサルタントが顧客要件とのGAPを洗い出します。そして、顧客要件に合わせ、コンバージョンルールを設定するのです。この後の実際のデータの選択と移行は、CrystalBridgeが実施してくれます。テストは当然必要になりますが、必要最小限の人員で行うことが可能です。

「SNP BLUEFIELD Approach based on CrystalBridge」を実施できる体制はグローバル体制なので、国内言われているコンサルタント不足の影響も最小限で済むのではないかと想定しています。

SAP S/4HANA 導入支援サービス 基本ガイドブック

SNPのサービスが提供できるパートナーをご存知ですか?

ここまで、選択的データ移行(Selective Data Transition)と、「SNP BLUEFIELD Approach based on CrystalBridge」を説明してきましたが、なんとなくイメージは掴めていただけましたでしょうか?

冒頭に5つパートナーを紹介しました。1社目はSAP社なので別枠するとしまして、2社目のDatavard社も今はSNP社の一部です。残るはCBS社とナチュビオン社となります。SAP社以外は実質3社のパートナーしか、選択的データ移行が出来ないということになります。

では、SNP社の日本国内のでパートナーは何社いるのでしょうか?

ネットで調べると、国内のSIベンダーでは、NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)と富士通の2社がCrystalBridgeを用いてS/4HANAへの移行を支援するSIサービスを提供しているとの記事があります。(参照文章:https://it.impress.co.jp/articles/-/20564)

実際には、上記に加え、IBM社もグローバルパートナーですし、国内ではパソナテックもパートナーなのです。パソナテック は、SNP Japanと一緒に各種プロジェクトの支援を一緒に実施していますので、なかなか表には出ませんが、認定資格者も5名保有しており地に足をついた活動をしています。SAPマイグレーション

まとめ

選択的データ移行の話を中心に、BLUEFIELD™️アプローチを説明してきました。パソナテック ではBLUEFIELD™️アプローチも扱っていますが、テスト自動化サービス、BTPの開発サービスなども積極的に行っています。これらを組み合わせることで、マイグレーションを予定しているユーザ企業様へのさらなる価値の提供ができると考えています。

これまでとは視点の異なる、SAP S/4HANAマイグレーション関連のサービスをパソナテック では多数提供しています。コンサルタント、SE、開発者、ベトナムオフショアでのBTPアプリケーションの開発、是非お問い合わせください。

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