SAP HANAって何の略?意外と知らない名前の由来

多様な業界、業種の企業に利用されている「SAP HANA」。導入社数も全世界で増加の一途を辿っています。しかし、SAP HANAが何の略でどのような由来でできたのかを知っている方は少ないのではないでしょうか?本記事では、SAP HANAの歴史や名前の由来を解説いたします。

SAPの名前の由来とは?

そもそもSAPとは、どのように出来たものなのでしょうか?ここではSAPのたどってきた変遷をご紹介します。

読み方は、「サップ」と呼ばれることもありますが、これは正しくありません。正しくは「エスエイピー」のようです。

1972年にIBMドイツ法人を退社した5名のエンジニアが設立した「Systemanalyse Programmentwicklung」という会社がはじまりで、ドイツ語で「システム分析とプログラム開発」という意味です。

後にSAPという会社名の略称で呼ばれるようになり、2014年にドイツ企業から欧州企業への転換に伴い、現在の「SAP SE」という会社名になりました。同法に準拠すると、統一の会社法に基づいたEU全域の事業展開が可能になります。なお、SEはラテン語の「Societas Europaea」の略になります。

創業から、すべてのビジネスプロセスを統合した標準のエンタープライズソフトウェアの構築を目指しました。現在ERP分野において、フォーブスグローバル2000に登場する2,000社のうち91%がSAPの顧客、180ヵ国でSAPのソリューションを利用しているユーザー数は2億人おり、高いシェアと古い歴史を誇っています。

以下は、SAPの主なERPの製品の年表になります。

・1973-:SAP R/1

・1979-:SAP R/2

・1992-:SAP R/3

・2004-:SAP ERP

・2015-:SAP HANA

1992年にSAPジャパンが設立されSAPの日本へ普及がはじまりました。日本オラクル、日本マイクロソフト、ワークスアプリケーションズなどとシェア争いを繰り広げています。SAPジャパンの設立から10年後の2002年には、SAP製品の国内導入企業数が1,000社を突破するなど、SAP製品が日本国内に広がっております。

SAP HANAの名前の由来とは?

名前の由来は、SAPの創業者であるHasso氏が、研究・教育機関で手がけた研究の次世代データベースの開発プロジェクト名「Hasso’s New Architecture」です。

HANAは分析することが目的のアプライアンスソフトウェアという意味で「High-Performance Analytic Appliance」という製品名として発表されました。その後、単独の固有名詞HANAへと変更しています。現在HANAは、分析という限られた分野だけでなく、さまざまな製品の基盤として展開しています。

SAP HANAは、全てのデータをメモリ上に保有し、高速に処理するための企業向けインメモリデータベース製品名です。これは、これまで長年続いたRDBMSから今後「インメモリーデータベース」のような技術が主流になると考えた為です。こちらは同社の中核製品に位置付けられており、SAP HANA上での利用を前提としたアプリケーションを提供するだけではなく、RDBMS製品と同様、他ベンダーのアプリケーションもHANA上で実行させることが可能です。

インメモリーデータベースというテクノロジーをSAP HANAを通じて世に広めていましたが、2020年にはクラウド環境で「クラウドネイティブ」に使用できるSAP HANAとして、「SAP HANA Cloud」のサービスを開始いたしました。クラウド環境でSAP HANAのサービスを提供していなかった訳ではないですが、これまで以上に仮想データアクセス、データ階層化管理、柔軟なリソース管理などの機能が強化されました。

おなじような名称ですと、SAP HANA Enterprise Cloudがあります。こちらは同社の専用データセンターで稼働するインメモリデータベース「SAP HANA」を標準プラットフォームとして、SAP S/4HANAを含むアプリケーションを利用できるサービスになります。

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SAP HANA名前の由来 まとめ

SAP HANA名は、まとめると「システム分析とプログラム開発」と「Hasso’s New Architecture」になります。

SAPがドイツ国内において急速に普及した背景として、ドイツでは産業ごとに様々な基準や手続きが明文化されていることがあげられます。企業を超えた産業別の労使交渉で賃金、研修制度やワークシステム等が決められており、広範囲において業務プロセスがより企業間で類似している点が上げられます。

しかし、ERPが普及していない時代、顧客の業務に合わせたソフトを求められていることに対し、汎用性の高いものを作るという目標をもち、システムを標準化していた点も上げられます。

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