SAP HANA(S/4HANA)入門編から学んでみよう

迫るSAP2027年問題(2025年問題)について、SAP S/4HANAの移行を検討中の皆様へお送りいたします。「SAP HANA入門編SAP HANAとは?」と題しまして、初心者の私が分かりやすく解説致します。

まずはSAP について学んでみよう

SAPは、1972 年にドイツのワルドルフに本部を構える大手ソフトウェア企業。ドイツ語名である、Systemanalyse Programmentwicklung(英語名:System Analysis Program Development:日本語訳:システム分析、プログラム開発)の頭字語を取り、SAPと呼ばれています。

創業時たった5 人で始めた小さな挑戦が実を結び、多国籍企業として、全世界で 103,000 人を超える従業員を擁するまで成長した夢のある大企業です。また、SAP S/4HANAとは「SAP社」が製造する「ERP」製品になります。

※補足1:ERPとは?

ERP( Enterprise Resource Planning)は和訳すると「企業資源計画」となりますが、簡単に説明すると、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。

SAP HANA入門編 SAP S/4HANAとは?

下記図の流れでSAP製品が変化しています。1979年にR/2(第一世代)、1992年にR/3(第二世代)、2004年にERP(第三世代)、2015年に最新版S/4HANA(エスフォーハナ)が発表されました。S/4HANA のSはSimple、4は第四世代を指し、SAPのインメモリーデータベースであるSAP HANA上で稼働するという意味からS/4HANAという製品になっています。

モニター画面に映る文字

中程度の精度で自動的に生成された説明

https://www.sapjp.com/blog/archives/10316(SAPブログページより)

※補足2:インメモリーデータベースとは? 

データストレージを主にメインメモリ上で行うデータベース管理システムである。ディスクストレージ機構によるデータベースシステムと対比される。メインメモリデータベースは内部最適化アルゴリズムが簡素であり、相対的に少ないCPU命令を実行するので、ディスク最適化されたデータベースと比較して高速である。メモリ上でデータアクセスを行うことで、ディスクと比較し、より高速かつ安定したパフォーマンスを提供できる。通信ネットワーク機器など、応答時間が肝要であるアプリケーションにおいて、インメモリデータベースは多用されている。【ウィキペディア(Wikipedia)より】

上記補足2にある通りSAP S/4 HANAとは、SAP HANAをベースにし、超高速なデータ処理を可能にしたERP製品になります。

SAP S/4HANA マイグレーションで知っておくべきこと、今からやれること、とは?

SAP S/4HANAとSAP ERPの違い

グラフ

自動的に生成された説明

https://www.sapjp.com/blog/archives/18272(SAPブログページより)

SAP S/4HANAとSAP ERPの違いについて、もう少し詳しくご説明します。1972年発売のSAP R/1は、メインフレームがDBMS(データーベースメインシステム)上で稼働します。1979年発売のSAP R/2はメインフレームがTraditional RDBMS(Rはリレーショナルナの意味)上で稼働します。同じく1992年発売のSAP R/3はSAP R/2同様にTraditional RDBMS上で稼働します。2013年発売のSuite on HANA(SoHとも呼ばれる)は、メインフレームが変わりSAP HANA上で稼働します。そして最新版になるSAP S/4HANAはSuite on HANA同様にSAP HANA上で稼働しています。

最大の特徴はインメモリデータベースであるSAP HANAを唯一のデータベースとしている点で、これによってリアルタイムで情報を一元管理することを可能にしました。また、SAP HANAはトランザクション処理(OLTP)と、リアルタイム分析処理(OLAP)を一つのデータで同時に実現可能にします。生産・販売・在庫などの基幹系と情報系が統合されたため、取引データをリアルタイムに尚且つ高速に分析することが可能になったシステムなのです。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

https://www.sapjp.com/blog/archives/18272 (SAPブログページより)

これまでの、ERP(R/3やECC)とどのようなポイントが異なるのか?S/4HANAはERPで定義していた従来のFI:財務会計、CO:管理会計など業務アプリの分類は変わりませんが、新技術によりデータベース層、アプリ層、UI層の刷新が図られた新しいSAP ERPなのです。

SAP S/4 HANAの最大メリットが、オンプレミス型とクラウド型の両方に対応している点です。企業システム環境の主流は、年々クラウドへと移行しています。オンプレミス型は莫大な導入費用管理コストが必要となるため、近年企業がクラウドシステムへと移行しています。

また、分析もレポーティングもすべて同じ基盤で完了し、経営意思決定に必要となる情報をスピーディに提供するのがSAP S/4 HANAの魅力です。

ただし、多くのSAPユーザー企業の頭を悩ませているのが「2027年問題」です。これは、SAP社のERP製品「SAP ERP 6.0」の標準サポートが2027年に終了することを指しています。

まとめSAP S/4HANA入門編

SAP S/4HANAとはインメモリデータベースであるSAP HANAを唯一のデータベースとしている点です。通常のデータベースではデータをシステム内に格納する際に、ハードディスクまたはソリッドステートにデータを保管しますが、SAP HANAは全てのデータを一元化し、コンピューターのインメモリに展開しながら処理を行います。これによってリアルタイム、尚且つ超高速なデータの一元管理が可能になるという画期的なERPシステムなのです。

SAP社は従来からリリースしてきたSAP ERPのサポート期限が2027年に迫っていることからユーザー企業のシステム環境に多大な問題点があり、変更それに付随する影響があると考えられています。その問題を乗り越える最大の切り札となるのは「SAP S/4 HANA」なのです。

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