SAP HANAを徹底比較!おすすめのデータベースとERPとは?

SAP ERPユーザーはSAP2027年問題へ対応するために「HANA!(ハナ)??」というキーワ-ドをよく耳にすると思います。HANAとは正確にはどんなものなのでしょう?一般的にHANAとは「SAP HANA」と「SAP S/4HANA」の2種類のことを言っているようです。SAP HANAを徹底比較し、おすすめのデータベースとERPを解説していきます。

SAP HANAとは?データベースのこと?ERPのこと? 実は種類がある

「SAP2027年問題」や「HANA(ハナ)」というキーワードをよく聞きますが、これは一体、何でしょうか?現在利用しているSAPのバージョンがSAP ECC6.0である場合、2027年でサポートが終了することをSAP2027年問題と呼びます。つまりSAP ECC6.0ユーザーは、現在利用しているSAPを何かに入れ替えないと、SAPはサポートをしてくれなくなります。そこでSAP HANAが次の候補になるわけです。しかし、みなさんが「HANA(ハナ)!」と呼び、表現されるHANAの種類はひとつではなく、2つの種類があるのです。その種類はデータベースとERPに分かれます。

SAP HANA・・・SAP社が提供するハイパフォーマンスなインメモリデータベースのこと。オンプレミス利用と、クラウド利用もできる

SAP S/4HANA・・・SAP社が提供する次世代ERPでSAP ECC6.0の後継バージョンのこと。AIと機械学習が込みこまれたERPであり、オンプレミス版とクラウド版がある。

このように「HANA」の正式名は「SAP HANA」であり、SAP HANAはデータベース(RDB:リレーショナルデータベース)のことです。「HANA」と呼ばれている総称の中に「SAP S/4HANA」があり、SAP S/4HANAはERP(基幹システム)のことなのです。データベース(RDB)のSAP HANAと、ERP(基幹システム)のSAP S/4HANAの種類が理解できたところで、どのような製品・サービスで、どんな競合製品があるのか、徹底比較し、見ていきましょう。

SAP HANAのデータベース徹底比較① SAP HANA

SAP HANAはデータベース(RDB:リレーショナルデータベース)と解説しましたが、インメモリー学習機能を盛り込んだ、新しいデータベースです。SAP ECC6.0ユーザーが利用するOracle(オラクル)やIBM DB2のデータベースの後継技術として登場しました。SAP HANAとは主にオンプレミス利用を指し、クラウド利用の正式名はSAP HANA Cloudと言います。SAP HANAはオンプレミス環境ですが、SAP HANA CloudやAWSやGCPのDBとのマルチクラウド導入・ハイブリッド導入も可能です。

またSAP HANAは、従来のSAPユーザーが長年利用してきた画面やロジックの開発環境:ABAP(アバップ)に変わる開発環境としてBusiness Technology Platform(以下、BTP環境)を提供しています。BTP環境はクラウドサービスとして、画面やロジックの開発環境をFiori(フィオリ)やUI5の機能を提供していますが、オンプレミス環境のSAP HANAでも連携することができます。

SAP HANAは任意のデータ型を使用できる単一の列指向データベースであり、32,000 社以上のお客様に利用されているエンタープライズ対応データベースです。DWH構築のベースとなり、SAC(SAP Analytics Cloud)と連携して、クラウドアナリティクス機能やビジネスインテリジェンス (BI)を実現できます。ERPである SAP S/4HANAとはシームレスに連携しますが、SAP S/4HANAがなくとも様々なアプリケーションと連携して稼働できる次世代データベースと言えるでしょう。

参照元URL  https://www.sap.com/japan/products/hana.html

https://www.sap.com/japan/products/cloud-analytics.html

SAP HANAのデータベース徹底比較② SAP HANA CloudとBusiness Technology Platform(BTP環境)

SAP HANAはオンプレミス環境のデータベースですが、クラウド利用の場合のデータベースはSAP HANA Cloudと呼びます。SAP HANA CloudもSAP HANAと同じようにインメモリー学習機能を盛り込んだ、新しいデータベースです。SAP HANAとの最大の違いはピュアなクラウド環境で動くデータベースであることです。そのメリットはBusiness Technology Platform(以下、BTP環境)とのシームレスな連携にあります。

SAP HANA Cloud はBTP環境から提供される画面やロジックの開発環境Fiori、UI5の機能と連携するだけではありません。クラウドデータベースの強みと特徴を活かし、データと連携しビュー作成ができるCDS機能や、各API機能と連携することは大きなメリットです。このようにクラウドの良さを活かし、BTP環境をベースに、Fiori(フィオリ)でフロントエンド側の画面等の開発を実行できます。ローコード開発フレームワークのように使用でき、Side by Side開発(以下、SBS開発)と呼ばれています。SBS開発はSAP HANA Cloudとの相性が良く、低コストで効率的なSAP ERPのアドオン開発を実現していけるのです。

もちろんSAP HANA と同じようにDWH構築ができて、SAC(SAP Analytics Cloud)との連携も可能です。SAP HANA Cloudはスケーラビリティ、スピード、柔軟性を提供する次世代のクラウドデータベースと言えるでしょう。このようにSAP HANAにはオンプレミスとクラウドのデータベースがあることがわかりました。では次にSAP ERPのSAP S/4HANAとの比較製品についてご紹介していきましょう。

参照元URL  https://www.sap.com/japan/products/s4hana-erp.html

SAP S/4HANA マイグレーションで知っておくべきこと、今からやれること、とは?

SAP HANA ERP徹底比較③ Oracle Cloud ERP

SAP S/4HANAとよく比較される競合製品では、Oracle Cloud ERP(オラクルクラウドERP)が筆頭として挙げられるでしょう。長年、Oracle EBS(オラクルE-Business Suite)の愛称で多くの企業に導入されてきましたが、Oracle Cloud ERPに名前を変え、Oracle EBSからの移行を進めています。

現在、Oracle EBSの多くのお客様は、より最新のソリューションへの移行を検討しています。Oracle Cloud ERPの特長は、四半期単位の更新が自動的に配信される最新のクラウドサービスにあります。そして人工知能(AI)・機械学習などの最新テクノロジーを使用しています。またプロセスの簡素化、機能の自動化を実現する高機能な構成と自動化を実現してくれるツールと言えるでしょう。

Oracle Cloud ERP に移行した、Western Digital社が導入事例に掲載されています。導入したOracle Cloudのラインナップは、Oracle Cloud ERP、SCM 、EPM、Analytics、Integrationなどです。導入効果は以前と比較し、データに25倍の高速アクセスを実現し、顧客に対しこれまでになかった体験を提供できるようになりました。グローバル展開の実績からもSAP S/4HANAの競合一番手の比較製品と言えるでしょう。

参照元URL https://www.oracle.com/jp/erp/move-e-business-suite-to-cloud/

SAP HANA ERP徹底比較④  SAP S/4HANA導入のおすすめサービス パソナテック(株)SAP S/4HANA導入支援サービス

パソナテック(株)(以下、パソナテック)はSAP S/4HANAへのマイグレーションを検討しているSAP ERPユーザー向けに、「自動化にこだわったSAPマイグレーションを支援するSAP S/4HANA導入支援サービス」を提供しています。「機能別全体最適」とい新しいパソナテックからの選択肢を提言しています。SAPマイグレーションに新しい風を起こそうとしている会社がパソナテックなのです。

SAP S/4HANA導入支援サービスには、大きく下記4つのサービスに分かれます。

<特長>

  1. SAP S/4HANA導入支援サービス
  2. SAP S/4HANAアドオン開発サービス(BTP)
  3. SAP ERP自動テスト化サービス
  4. SAP S/4HANAマイグレーションサービス

SAPマイグレーションのための人材不足に対し、パソナグループの強みを活かし、人を集められる、人を活かす提案をしてくれることが特長です。またSAP HANA拡張開発に対し、ベトナムラボを活用し、グローバルチームで対応します。SAP HANA拡張開発とは、SAP Fiori(フィオリ)を軸としたBTP環境でSBS開発を行うアドオン開発方式をいち早く提供しています。

そして、テスト自動ツール「TestArchitect(テストアーキテスト)」で、テスト自動化サービスを提供しでコストと時間を削減してくれます。QCD向上(品質・コスト・進捗)を高めたいSAPユーザーは、テスト自動化シナリオを再利用でき、部品化によるノウハウで生産性向上が期待できます。SAPテスト

パソナテックのSAP S/4HANA導入支援サービスは、人とテクノロジーの融合により、「人手が足らないSAP移行を解決」「2025年に間に合わせることができる」「DX実現に貢献」してくれるサービスと言えます。

参照元URL:  https://www.pasonatech.biz/service

まとめ

SAP ERPユーザーはSAP2027年問題に対応しなければ背景やその選択肢がご理解いただけたでしょうか。選択肢として「HANA!(ハナ)」というキーワ-ドは聞いていたとしても、HANAには「SAP HANA=データベース」と「SAP S/4HANA=ERP」が存在することがおわかりいただけたと思います。

しかしSAP2027年問題は待った無しです。まだまだ時間があると思っていたら、あっという間にサポート期限がやってきます。SAPマイグレーションを実施できる技術者やエンジニア不足の問題も深刻です。SAP ERPユーザーはまずはSAP S/4HANAに関する情報収集から、しっかりと行うことをおすすめします。

パソナテックではSAP S/4HANAマイグレーションを検討する際に欠かせない、考慮すべきポイントをまとめた入門資料「SAP S/4HANAへの道知っておくべきこと、今からやれること、とは?」をご用意しました。本資料は、SAP S/4HANAマイグレーションへ進む方へ必見の資料です。ぜひダウンロードいただき、ご覧ください。

本記事は2021年8月26日の情報を基に作成しています。本記事の情報に関する詳しいお問い合わせは、各製品・サービスベンダーのサイトからお問い合わせください。

SAP S/4HANA 導入支援サービス 基本ガイドブック
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