SAP Fioriのメリットとデメリットを知ってみませんか?

SAP Fiori(フィオーリ)の利便性について知っていますか?ここではSAP Fioriのメリットやデメリットを交えながら、SAP Fioriについて解説していきたいと思います。本ブログを読んでいたただき、少しでも多くの方にSAP Fioriの利便性を理解してもらえると幸いです。SAP Fioriを利用して一緒に業務内容の改善や効率化を目指していきましょう!

SAP Fiori(フィオーリ)についてザックリと解説

SAP FioriとはSAP社より提供されたERPシステム【※1】に対して、2013年に新たに導入されたUI(User Interface)のことを指します。

近年ではSAPの注目は高まり、需要が増えつつありますが、現在のSAP ERPシステムは2027年をもってメインの保守サービスが終了してしまうため、現在のSAPシステムを導入している企業は新しいERPパッケージの導入(移行)を行わなければなりません。この問題を解決するべく、新たに導入先として推奨されているのが「SAP S/4HANA」【※2】と呼ばれるシステムになります。そしてこの基幹システムに実装されているUIの機能こそが「SAP Fiori」なのです。SAP Fioriは私たちに会社業務を総合的にサポートするようなサービスを提供してくれます。

※1「ERPシステム」

 販売や製造管理、経営システムなどをひとつにまとめたシステムのこと。

※2「SAP S/4HANA」

 SAP社のインメモリーデータベースである「S/4HANA」を標準プラットフォームとして使われているERP製品のことです。まだ作られて新しいシステムですが、すでに多くの企業が導入を始めています。

SAP Fioriのメリットとは?

広範囲の業務をカバー

 SAP Fioriは販売から調達、生産、人事などの広範囲の会社業務をカバーしており、これらの業務をひとつの基幹システムにまとめることで、会社業務の効率化を実現させます。例えば、データ間のやりとりや更新などをリアルタイムで行えるようになることや、メンテナンス管理を従来よりもはるかに楽にさせることができるという大きなメリットが挙げられます。またリアルタイムに行えるということは、広範囲のデータ確認や分析などを瞬時に行え、迅速な経営判断を可能にさせます。SAP Fioriは業務の効率化だけでなく、一瞬のチャンスさえも即座に対応できる環境を私たちに提供してくれることでしょう。 

さまざまな業務内容にも対応可能

 SAP Fioriには「カスタマイズ機能」というものが備わっています。これを利用すれば各業種・業務内容に合わせたシステムに設定でき、固有の業務体系にも対応できます。今日の社会では販売方法や流通方法などが異なる業務体系の企業が数多く存在しています。SAP Fioriはこれらのどの業務体系にも合わせることが可能で、業務改善を促進できる優れものアイテム(システム)となっております。

優れたUI(User Interface)機能に進化

SAP FioriはこれまでのSAP GUIにおいて、使いづらかった欠点の解消に成功しています。従来のSAPは業務プロセスを第一に考え、機能面重視の設計であったため、かえって扱いにくいというデメリットがありました。しかし、SAP Fioriではユーザー中心目線での設計に変更されたため、従来のものに比べ、非常にシンプルな設計に生まれ変わりました。その結果、開発者にも使用者にもとても扱いやすいものとなっており、この仕様変更は更なる業務の改善や効率化、作業コストの削減にも貢献することができるでしょう。 

レスポンシブデザイン【※3】の採用

 レスポンシブデザインを採用したことによって、場所や時間を選ばずにSAPシステムを利用できるようになりました。例えば、忙しい管理職の方々にとっては移動時間の合間等にも承認などの作業が行えます。こういった場面でもSAP Fioriは業務の効率化に貢献できるでしょう。

 またこのデザイン機能によって、リモートワークでも気軽にSAP対応や利用が可能になり、リモートワークが推奨される現代では大きなメリットにもなっています。

※3「レスポンシブデザイン」

 とあるWebサイトを開いた際にPC(デスクトップ)等の大きい画面からスマートフォンのような小さい画面まで、使用しているデバイスに合わせて適切な画面サイズに切り替えることのできる機能のこと。

SAP S/4HANA 導入支援サービス 基本ガイドブック

SAP Fioriのデメリットとは?

初期コスト(費用)が高い

 SAPシステムを導入するにあたって、最初に思い浮かぶデメリットは、「初期コスト(費用)」が高いということが考えられます。具体的な費用としては、SAP製品の購入費用、コンサルタント費用、保守費用などが考えられます。SAPの機能は独特でひとつの機能(モジュール)に対して開発者を必要とするケースもあります。そのため、どうしてもコストはかかってしまう傾向にあります。しかし、長期的に見ればSAP システムを利用することによって得られるメリットはとても大きく、かかってしまう費用以上のものを私たちに提供してくれるでしょう。

初めての方には慣れるまでは扱いづらい

 初心者向けの資料があまり無く、実際にSAPシステムを使用してみないとイメージが掴みにくいと言った背景から、扱いにくさを感じるかもしれません。SAP関連に限ったことではありませんが、スムーズに扱えるようになるためには少々時間が必要になるかもしれません。しかし、冒頭にも記述しましたが、SAP Fioriは従来のSAPシステムよりも画面構成がシンプルかつ、わかりやすくなったため、いままでよりも早く習得することが可能になるでしょう。

人材が少ない

 近年SAPは世界中で使用されるようになり、注目を浴びています。しかし手軽に導入できるシステムではないため、世界中で使用されているにもかかわらず、開発者は少ないといった現状があります。また、SAP開発者の人材が少ない原因には、独学で学ぶのもなかなか難しく、SAP関連に携わるための敷居が高いといった背景が考えられます。そのため、人材の確保やコンサルタント等を雇うための費用は高くなってしまいがちというデメリットもあります。

まとめ

本記事ではSAP Fioriのメリットとデメリットを交えて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。はじめはコストの高さや扱いづらさなどもあって、導入を躊躇されてしまうかもしれません。しかしSAP Fioriは必ずや業務内容の改善と効率化を促進させ、期待以上のものを提供してくれることでしょう。効率化はもちろんのこと、それに伴う時間やコストの削減は私たちに多くのチャンスをもたらしてくれます。時は金なりとはこのことです。SAP Fioriを導入してこれまでの業務をもっと楽に、効率的に、そして先を見据えた業務改革を一緒に目指しませんか?本記事を通してSAP Fioriについて少しでも興味をもっていただけたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。SAPアドオン

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